肌トラブルの中でも特に悩ましいニキビ。
中学高校と学生の頃には「青春の証」、大人になっても「吹き出物」と呼び名を変えていつまでも悩みの種のニキビ。
そんなニキビですが、正しいスキンケアと生活習慣の改善で、美しい肌を手に入れることが可能です。
ニキビの発生する原因や具体的な対策、できにくくするための予防に関してこちらの記事で紹介しています。
目次
ニキビの原因とは
ニキビの原因として様々な原因がありますが、大きく分けて以下の3つです。
皮脂の過剰な分泌
肌はもともと「ターンオーバー」という肌サイクルがあり、約6週間をかけて生まれ変わります。
ですが、乾燥や食生活の乱れによって皮脂の増加など様々な原因により、ターンオーバーが上手く行われなくなってしまうことがあります。
白く膨れ上がったニキビができることがありますが、それがこの溜まり込んだ皮脂が逃げ場を失ってできたニキビの初期段階となります。
ニキビができる元となる菌の発生
あなたは、「アクネ菌」という菌を聞いたことがありますか?
このアクネ菌というのが、過剰に溜まった皮脂をエサにして増殖する肌トラブルを引き起こす原因となります。
アクネ菌が増殖して、肌の炎症を引き起こします。これが白いニキビから赤い発疹ができるいわゆる赤ニキビになる原因です。
毛穴のつまり
皮脂が過剰に分泌されることによって、肌の角質が固まりやすくなり、毛穴を塞ぎがちになってしまいます。
思春期になりますと、特に皮脂を増加させやすくなる男性ホルモンの「アンドロゲン」というものが分泌されやすくなります。若いうちにニキビができやすいのはこちらのアンドロゲンができやすいことが原因です。
その他にも糖質や脂質の多い偏った食事や日々のストレス、睡眠不足などによるホルモンバランスの乱れなども大きく皮脂の過剰分泌からターンオーバーの阻害などに繋がってしまいます。
私もニキビケアのため、皮膚科に通いましたが、「皮脂が多いということはまだまだ若い証拠ですね。自然と歳を重ねれば皮脂の分泌も収まり、ニキビも減ってきますよ」と根本的な改善はしてもらえませんでした。
ニキビの効果的な対策
「正しい」洗顔の重要性
朝晩の2回、適切な洗顔料を使用し、軽いマッサージで肌を清潔に保ちましょう。
洗顔の種類も様々で近年では、酵素入りやスクラブ入り、植物由来などなどどれを選んだらいいかわからないといったことはないでしょうか?
スクラブ入りでしっかり洗いたいという方もいるかと思いますが、肌を傷つけてしまう原因にもなるため、しっかり泡立たせ、酵素入りのものでゆっくり汚れを浮かせて落とすのが効果的です。
また、アクネ菌予防の洗顔を選ぶこともおすすめです。
刺激のない洗顔料で、優しく余分な皮脂や汚れを落としましょう。
保湿ケア
洗顔の次に大切なのは「保湿」です。
化粧水をつけているから大丈夫というのは安易な考え方です。化粧水だけでは、90%近くが蒸発してしまい、肌トラブルの原因の乾燥には抗えません。
適切な乳液や保湿剤を選び、肌に必要な水分を与えることで、乾燥からくる刺激や皮脂の過剰分泌を軽減することができます。
食事と生活習慣の見直し
肌は身体の内側からもケアが必要です。
「腸活」という言葉をよく耳にすることが増えましたが、腸を整えることは肌トラブルや認知症防止など様々な良い点があります。
バランスの取れた食事や十分な睡眠は、ニキビ対策に効果的です。ターンオーバーが主に行われているのが、寝ている間です。8時間程度睡眠をきちんと取ることで、ターンオーバーを促進させましょう。
また、日々のストレスも肌トラブルの大きな原因となることがあるため、自分に合ったリラックス方法、ストレス発散方法を見つけることもニキビ対策に効果的です。
適切な化粧品の選定
肌に直接触れる化粧品は肌に合うどんなものを選ぶのかもとても重要です。
特に敏感な肌の場合は、添加物の少ない製品や、ニキビ対策が盛り込まれたアイテムを選びましょう。
なるべく薄化粧を心がけ、油分の多いファンデーションの使用は避けるべきです。
マスクの着用が減りつつもまだまだ必要な場面のある近年ですが、擦れたり、蒸れることでも衛生的に問題があるため、その上に化粧が重なり、肌へのダメージが蓄積されてしまいます。
適切な化粧品と使用方法を心がけましょう。
皮膚科医への相談
肌トラブルの悩みが続く場合は、専門医に相談することも大切です。
私も学生の頃からニキビに悩まされ、何度か皮膚科や美容クリニックに通いました。なかなか根本的に改善されることはなかったですが(適切な専門医に会えてないだけかもしれませんが…)、生活習慣を考え直すこと、出された予防薬を忘れずつけることを気をつけるようになりました。
考え方や知らなかった知識などをアドバイスしてもらえるため、皮膚科医や美容皮膚科医にアドバイスを求め、適切な治療法や薬を受けることもニキビ対策になります。
自己処理に注意(むやみに触らない!)
ニキビは潰せば早く治ると聞いたことはありませんか?
ニキビに手を加えることは逆効果です。専門医による衛生的な器具を用いた皮脂の抽出は施術としてはあるようですが、素人の手で潰すというのは悪循環にしかなりません。
潰したり、無理に取り除くことで炎症が悪化することがあります。
薬を塗るなどしない限りは、触らずに自然治癒を待ちましょう。
予防方法
私はニキビができやすいですが、人によって体質や肌質などにより、ニキビのできやすい・できにくいがあります。
また、生活習慣や食生活の違いなどによってもできやすさが変わってきます。
普段からお酒をよく飲む人、仕事が忙しく普段から寝る時間がほとんど確保できない人、日々のストレスをうまく発散できず困っている人などニキビを生み出しやすくなってしまうことは様々です。
以下の予防法は、どの人にも注意すべき点として当てはまるため、できることから始め、ニキビができにくい肌づくりを心がけましょう。
十分な睡眠を取る
「22時〜2時は肌ケアのゴールデンタイム」とよく言われるのはご存知ですか?
専門医の方の意見によって異なりますが、その時間の間というよりきちんとまとまった時間寝てくださいねということのようです。
睡眠不足になりますと、免疫力や身体の代謝機能が低下し、肌のターンオーバーの乱れに繋がります。
しっかりとまとまった睡眠を取ることを心がけましょう。
バランスの良い食事を心がける
バランスの良い食事と言われても何がバランスがいいか分からないと言われることがあります。
栄養素がきちんとバランスがよく、「肉ばかり」や「ご飯や麺だけ」といった偏りのない食事がバランスの良い食事に繋がります。
ニキビ予防に必要とされる栄養素は、皮脂の元となる脂質を抑え、肌の調子を整えてくれるビタミンB群やビタミンCなどです、
ビタミンB群やビタミンCの代表的な食品は以下のものです。
ビタミンB群…卵、納豆、野菜類
ビタミンC…ブロッコリー、キウイや柑橘系の果物類
これらの食材を積極的に取り入れ、バランスの良い食事を目指しましょう。
腸内環境を整える
腸内環境の乱れによっても、免疫力の低下を引き起こします。
それによって、睡眠不足と同様に肌ケアのターンオーバーの乱れに繋がり、ニキビができやすくなってしまいます。
食物繊維の豊富な食品を取り入れることや、適度な運動などを心がけ、便秘や下痢になりにくい身体づくりをしていきましょう。
清潔な寝具を利用する
これは私も心がけてだいぶ改善に繋がったことですが、普段使用している寝具に気をつけることはとても重要です。
定期的に洗濯または交換することによって雑菌の繁殖を抑えます。
この寝具に発生する雑菌はニキビを悪化させる原因にもなるため、肌に直接触れる枕カバーやシーツなどはこまめに洗濯・交換を行い、清潔感を保ちましょう。
ストレス軽減方法を考える
ストレスを日頃から溜め込みすぎていますと、ホルモンバランスの乱れや男性ホルモンの分泌を引き起こしてしまいます。
目に見えないストレスですが、どんな人も普段から少しずつ蓄積しています。上手に発散できる人は良いですが、溜め込みやすい人は注意して発散することを心がけましょう。
ストレスは身体に何らかの症状でサインが出てきます。ニキビの増加もその一つです。上手な解消法でストレスに向き合いましょう。
まとめ
肌トラブルであるニキビと向き合うことは、洗顔から始まり、生活習慣や食習慣、睡眠習慣など様々な要因と向き合うことに繋がります。
ニキビの発生は身体の乱れのサインです。何か心当たりのあることを一つずつ改善していくことで肌だけでなく、身体の健康にも繋がります。
規則正しい生活を身につけ、肌から健康を目指しましょう。
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